#6 私の暮らしの習慣 “earthing(アーシング)”
鎌倉在住でネイチャーセラピストとして活動する内藤記世さんのコラム。自然や生命の力にふれながら生きる心地よさを伝えてくれます。連載第6回からは内藤さん自身が暮らしの中で取り入れている習慣や日々の楽しみ方をご紹介。その時々に自然から受け取った言の葉と一緒にお届けします。
▲江ノ電の七里ガ浜駅をおりてすぐ。江ノ島と富士山が一緒に見える海岸。夕陽がキレイに見えるのでサンセットの時間帯がおすすめです!
みなさん、アーシングってご存知ですか?
アーシングとは、裸足や素肌で地球の大地と直接つながること。海や公園で裸足になったり、木に触れたり、土いじりや砂遊びをしたり……といったシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。
電化製品をアース(接地)するのと同じような原理で、人間も体をアースすることで電気を地面に逃がし、身体の電気バランスを保っています。体に溜まった余分な静電気や電磁波を地中に放電し、同時に大地から電子を取り込む。その結果、体の機能が活性化し向上するとされています。
電化製品をはじめ、今や生活には欠かせなくなった携帯電話にPCなど。私たちは日常のさまざまな場面で電磁波をあびています。近年ではその影響による健康被害が議論されることも多くなってきているようです。
だからと言って、スマートフォンやPCのない生活は難しいですよね。私もスマホがない生活は考えられないです、笑。
なので、私は2〜3日に1回、意識してアーシングをしています。
▲アーシングと一緒に、ぜひ波の音や風の匂いなども味わってみてください。肉体だけでなく、五感もスッーと通るような感覚がありますよ
海が近いのでいけるときは海に行き、裸足で砂浜をぶらぶら歩いたり、海水に足をつけたりします。もちろん海だけじゃなく、自然とつながれる場所ならどこでもできますよ。
都内にいたころは、よく公園の芝生に寝転がったりしていました。最近では、都会の中の公園も増えましたよね。家にお庭がある方は、庭の芝生や土のうえを裸足で歩いてみてください。きっとスッキリすると思います。街路樹の木や草に触れるだけでも違いますよ。
アーシングを紹介する本には、時間は30分くらいと書かれていたりしますが、その方の状況や個人差もあると思います。これより短くても効果がないわけではないので5分でも10分でも気にせず試してみてください。
▲砂浜に手や足を接地するだけでも◎。裸足で歩くと、より海に落ちているゴミに意識がいくので自然と環境のことも考えるようになります
そして最後に、私がアーシングするときに一番大事にしていること。それは「地球とつながる意識を持つ」ということです。当たり前ですが、私たちは地球に暮らしています。その地球とつながって循環する意識を持つことで、よりアーシングの効果や心身の変化を感じることができるからです。
余分な電磁波や静電気を地球に流し、私たちに必要な電子を地球からいただく。人間が酸素を吸って二酸化炭素を吐き、その二酸化炭素を木々が吸って、酸素を出してくれるような木々と人間の循環のように、地球ともこのような循環が起こっていることをぜひ意識してみてください。
▲歩きながら、波面に映る太陽や月の光を浴びるのも気持ちがいい!
これまでの連載はこちら▶森と海と心のいい関係
内藤記世 Naito Kiyo
大阪生まれ。世界遺産「高野山」に近く山深い和歌山県と大阪府の県境で育つ。大学卒業後、就職で東京へ。リクルートコミュニケーションズで広告制作ディレクションに携わった後、ロンドン留学。帰国後は、DIESELの広報宣伝部を経てフリーランスとなる。現在は、鎌倉に暮らし、Nature evangelist (ネイチャーエバンジェリスト)、森林セラピーガイドとして活動中。@kiyorin_n
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