GOKOTIアイテムストーリー #2|やわらかな色彩で描く鎌倉の風景をギフトに YUIGAHAMA ART T-Shirt BY Natsuko

GOKOTIアイテムストーリー #2|やわらかな色彩で描く鎌倉の風景をギフトに YUIGAHAMA ART T-Shirt BY Natsuko

GOKOTIで取り扱っている表情豊かなアイテムたち、それぞれのモノづくりの背景にある物語をご紹介するコーナーです。日常の彩りに、ギフト選びのお供に、素敵な出会いがありますように。

 

YUIGAHAMA ART T-Shirt BY Natsuko

『YUIGAHAMA ART T-Shirt』は、イラストレーターさんとコラボしたGOKOTIのオリジナルTシャツ。鎌倉をモチーフにした、繊細な色合いが印象的な Natsuko(ナツコ)さんのシリーズは、オープン当初から一番人気のアイテムです。Natsukoさんに制作の背景や、作品へ込めた思いをうかがいました。(聴き手・文:ライター 二木薫)


▲『YUIGAHAMA ART T-Shirt』のイラストレーターNatsukoさん


Tシャツの余白部分は、着る人の思いが入るスペース

──GOKOTIの定番人気アイテムであるNatsukoさんのTシャツですが、鎌倉・由比ヶ浜にある実店舗でも、Natsukoさんの作品が展示されていますね。

イラストレーションのスクールに通っていた頃、とあるイベントで知り合ったデザイナーさんがGOKOTIさんを紹介してくれました。Tシャツのイラストを描いてくれる人を探しているとのことで、絵を見てもらったんです。お店がオープンした2014年から、イラストを担当させてもらっています。

──あらためて、イラスト制作時に大切にされていることをうかがえますか?

私の絵は色がカラフルなんですが、それ以上に白い「余白」の部分を大切にしているんです。見た人の気持ちが入るように、あまり書きこみすぎない。個人を特定しないように顔をはっきり描かないのも、そういう理由からなんです。

あの日、海に飛び込んだな......とか、その人自身の思い出や記憶で色づけしてもらえたらいいな、って思っています。


▲作品には、見る人の心を投影するための余白と、普遍性を残す


色彩による表現を自由に楽しむ

──制作過程で苦労したことや、思い出に残っていることはありますか?

私というより、GOKOTIさん側が大変だったかなと思ったことなのですが、自分の絵の特徴としての「にじみ」が、Tシャツにちゃんと出るかどうか。昔、ある企業主催のTシャツコンペで1位を獲ったのですが、イラストから生地にプリントする際、にじみの質感が出せなかったことがあって。

でも、GOKOTIさんから「心配せずに、どうぞNatsukoさんの好きに描いてください」とおっしゃっていただけて、その結果、表現としてとてもいいものができて嬉しいです。



▲Tシャツはグラデーションやフルカラーに強いインクジェットプリントを用いて、枚数限定で仕上げている

 

──Natsukoさんの作品の魅力である色のにじみは、テストプリントを重ねて原画に近づけたとか。日頃、イラストはどんな風に描かれているのですか?

カリグラフィー用のペンを使って、カラーインクを水で溶いて描いています。もともと大学では染色を学んだので、色のにじみというものがとても好きなんです。ただ、染色の工法には制約がある場合もあります。イラストレーションは、そういった制約に関わりなく自由に描けるのがすごく楽しいです。

──表現の幅をさらに広げられたのですね。色が好き、とのことですが、特にお好きな色はありますか?

美術教師だった父に「好きな色はなに?」って聞いたことがあるんですよ。そうしたら、「色って言っても、明度、彩度も含めてそれぞれにいい色があるから、どれかひとつには選べないよ」って言われました。なんだかすごく納得して、どの色にもそれぞれ魅力を感じるんです。父の受け売りなんですけどね。どうしてもどれか選ぶとしたら、青緑かなあ、Tシャツにも結構使っていますね。


▲色のにじみを巧みに用いて、カラーインクで描かれるNatsuskoさんのイラスト


憧れの場所、鎌倉と海をモチーフに

──Tシャツのイラストデザインには、どんな思いが込められているのでしょう?

鎌倉や海をイメージして描いています。私は海の無い群馬県出身なんですね。だから、鎌倉といえば海! というイメージで、子どもの頃から憧れの場所だったんです。人も肩の力が抜けているというか、素のままで楽しんでいるのが素敵だなって思います。

デザインは、実はいろいろなシーンを考えながら作っています。例えば、スカートの柄に使ったイラスト。小さい女の子が背伸びをしてキスをしているイメージなのですが、詳しくはあえて言わずに、皆さんがそれぞれのストーリーを想像してくれたら嬉しいです。


▲ひるがえる裾、爪先立ちのサンダル。どのような場面なのか想像が広がる

──描かれているシーンは、見る人自身の心の中で完成するんですね。ちなみに、Natsukoさんご自身のお気に入りの場所はありますか?

海沿いのサイクリングロードです。湘南に住んでいた頃は、よくマウンテンバイクで鎌倉まで走りました。思い立った勢いで、同僚と夜のサイクリングをしたこともありました。

▲海の近くを走る気持ちよさが伝わってくるような自転車のモチーフ


──今後、描いてみたいモチーフはありますか?

育休期間中に子どもと散歩する機会が多くて、自然って美しいな、と再認識しました。忙しさの中で忘れてしまっていたんですね。季節の移り変わりなど、幼い頃は身近だったのに、大人になってからは気づかなかったことがとても多い。そんな日々の小さな美しさを、描いていきたいなと思っています。


▲何気ない日常のひとコマに思いを込めて。

 

──最近ではデジタル作品にも挑戦されているのだとか。

子どもがやんちゃするようになって、最近はインクを出して紙に描くという作業が大変になってきました。インクを倒したり、紙をぐちゃぐちゃにしてしまったり。そうなると準備が大変だなという気持ちが先行してしまい、少し描くことから遠ざかってしまって。
デジタルですとすぐにipadを開いて描くことができるので、描きたい気持ちが冷めないうちに作品にできるのがいいと思っています。

──最後に、Tシャツのおすすめの活用法があれば教えてください。

そうですね、子どもが1歳になり、ようやくこのTシャツを着せることができるようになったんです。江ノ電の柄のTシャツは、保育園で「いいね、それ、どこの服? 」とよく聞かれるんです。親子お揃いで着るのも楽しくておすすめですよ。


▲親子で楽しめるYUIGAHAMA Art T-Shirt  < Train >。左がKids'、右がadult

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YUIGAHAMA Art T-Shirtの
素材・サイズ展開など詳細は、こちら

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Natsuko

カラーインクとカリグラフィーでイラストを作成。大学時代に染色を学び、色のにじみの美しさに魅了される。観た人の心が晴れるようなイラストを心がけている。

展示歴
2010年 ペーターズギャラリー:MUSICREATION 
2011年 恵比寿kikibar:個展『Girl』
2013年 GALLERY HOUSE MAYA:PEACE CARD展
2014年 DAZZLE gallery -Neuf Voyageurs-
2015年 DAZZLE gallery  -女のバカンス展-  /GALLERY HOUSE MAYA:PEACE CARD展   
受賞歴
2011年 東京装画賞 入選

instagram:@conatsu.777

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取材・文

二木薫 Niki Kaori
東京にてエンタメ企業・メディア系企業に従事した後、2014年鎌倉へ移住。丁寧な暮らしに憧れつつ、片手にはたいてい甘いものかお酒。基本ぐうたらしていたい四十路フリーランスライター。工藝、フード、IT、地方創生...ジャンルに関わらず、なにかを“つくる人”の取材をしています。@kaorilittle

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